トップへ戻る

NEWS

2016年版バリアフリーカレンダーの製作過程を公開! Part3

第3回目は、改良点の調査についてです。

平成27年8月
◆2015年版カレンダーからの改良点

 前回から少し時間が経過しましたが、第2回目以降も引き続き、浮き上げのテストを行っています。
それと併せて、昨年製作した2015年版カレンダーの改良点について調査を行いました。
高さのことは勿論ですが、数字の大きさ・太さ、色、使いやすさなど、 2016年版はより機能性に優れたカレンダーにしていきます。

 まず点字図書館や視覚障害関係施設に依頼し、職員の方や施設の利用者にご意見を伺いました。
すると、数字の大きさを“小さくした方がいい”との意見が多くありました。
これは、浮出た数字を指でなぞる際に、数字全体が指に収まっていないと認識に迷いが出ること。
それによって読むのに時間が掛かり疲れてしまうため、とのことでした。

 また意外だったのは“点線”についての意見でした。 26 !cid_5424972F-DC51-4065-BC55-FA12F46589EC バリアフリーカレンダーでは、祝日の場合、数字の下に点線を引くことで他の平日や休日との違いを表現していましたが、点1つ1つが小さく間隔も狭いために、触ると1本線にも読めてしまうということでした。
確かにこれでは、何を意味しているのかわからず迷ってしまう可能性も考えられます。

日常的にバリアフリーカレンダーに触れているはずの私たちでも気がつかない事が多くあり、非常に収穫の多い調査となりました。

今回の調査結果をもとに、新たに発見した改良点にも着手していきます。